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零戦の人気

今、埼玉県の航空発祥記念館でプレーンズオブフェイムの零戦52型が里帰りしているようで、凄い人気で人だかりになってるそうだ。
自分も零戦好きだけど、日本軍機の中でも特に零戦だけが人気あるのが前から不思議に思っています。
これは何故なんでしょう?

零戦は、軍部で極秘扱いだった為、一般人には名前すら知られていませんでした。
隼や雷電の方が知られていて零戦が世間に知られたのは戦後から少し経ってからのようです。
これは年配の人から直接聞きました。戦後、飛行場に忍び込み雷電の部品を盗んだとか言ってたけど零戦は後から名前知ったと。
零戦が人気あるのは、TVの普及の影響だと思うけど・・・本もあるかなぁ?
何故か零戦だけ良いとこどりの情報だけ発表し、欠点はさらりと付け加えるだけのような放送が多かったのが原因かもしれません。

かと言って、零戦最弱とも思っていません。
弱点はたくさんありますが、スペック性能で比較するのは危ないことです。
零戦21型とF4Fの比較で同等、もしくは防弾などを考慮してF4Fの方が上と見るのは間違いです。
スペック性能は、国ごとに測定した機体の状態が違い、比較するのには不十分な情報です。
アメリカのスペックは、たしか非武装での数値だったと思います。
零戦52型とF6Fでも、速度差を例に挙げられますが、急降下で逃げに入った場合では差あると思いますが、水平飛行時の速度は、それほど差はなかったのではないでしょうか?
と、褒めつつも、明らかに欠点の多かった零戦を強いとは言えません。
一部の圧勝した零戦の実話は、搭乗員の腕の差であり、零戦にエースがいたとしても数の差や、作戦・連携などの戦略もあり、負けている場面が多いです。
いろんな機体に乗ったことがある人の話で、零戦が凄いという話は、あまり聞きません。

付け加えて、当時の日本が、航空機開発が遅れていたとは思いません。
むしろ力を入れていた方だと思います。
戦艦を作る数を規制され、陸続きでない国なので、航空機にしか力を注げなかったのが現状でしょう・・・。
よくわかりませんが、魚雷とか航空機で船を沈めようという発想は、日本独自なのでしょうかね?

インターネットの普及で、あの戦争が酷いものだったんだとわかるようになり、本やTVなどは、ある一定の人の意見や考えで、見る側にウケるように作られたものという事だとわかりました。
日露戦争で有利な講和ができたことから始まり、上手く外交ができなかったこと、海軍が軍事費を獲得する為に仮想敵国をアメリカにして、普通に考えるならソ連です。いざアメリカと戦うとなると嫌と言えなかった。
戦争後半は、訓練されてない民間人が戦場に入り、FPSのゲームや映画のように戦友やら仲間意識のようなものは、あまり感じとれず、ただそこには恐怖があるのみ。
子供が恐怖のあまり泣き止まず、親が子を絞め殺す・・・なんて異常な話もあります。
もう、ここまでくると戦争ではありませんよね。
異常なのは、日本側だけでなく、米軍側も異常になってます。
長期化した戦争は、どちらにも良い事はありません。
占領地に残り独立戦争に力を貸した人と英雄視する人もいますが、規律が厳しかった日本からすると、ただ本国に戻ってからの罰が怖かっただけなのかも知れません。

零戦の人気から興味を持ち、芋蔓式でもいいので、戦争とはなんなのか?何故戦ったのか?
自分もまだまだ勉強足りませんが、そんな所も少しは調べてみるのもいいかも知れませんね。


いろんな想いが詰まった零戦。
いつかは肉眼で一目見てみたいものです。
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by wanta_plane | 2012-12-02 08:45 | 雑談 | Comments(0)

主に飛行機の話題です。ヘッポコわんたの言うことはアテにならないけど、楽しくいきましょう。


by wanta_plane
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